キッチンカウンターで人気のある人工大理石『コーリアン』を使ってラウンドテーブルをDIY
今回はキッチンの天板でも人気のある人工大理石『コーリアン』を使ってラウンドテーブルを作ったのでまとめていきたいと思います。
人工大理石『コーリアン』
使用したコーリアンは世界は初の人工大理石でカラーバリエーションが豊富。
石ではないので、丸のこやドリルでの切断・穴あけも出来てとても加工性の良い素材でした。
唯一の難点は価格。
762mm x 3658mm x 12mmの規格サイズが20万円を越えたので失敗できない代物です(汗)
人工大理石と人造大理石の違い
人工大理石
大理石の代わりとして使われ、アクリル樹脂やポリエステル樹脂を主成分とした人工の素材です。
人造大理石
大理石を粉砕して樹脂などで固めた素材です。
ラウンドテーブルミーティング
ラウンドテーブルミーティングというものをご存知でしょうか?円卓を囲み上下関係や立場を気にせず自由に意見交換を行うミーティング(会議)のことです。
今回このラウンドテーブルミーティングをするためのテーブルを2台製作しました。
ひとつは高さ720mm直径1800mm
もうひとつは高さ1000mm直径1300mm
イスに座って使うタイプとハイチェアーに座ったり立ったまま使えるハイテーブルタイプです。
加工工程
木取り
コーリアンや胴体の合板をショップボットを切り抜いていくのに図面を描いていきます。筒状の胴回りに天板を載せるシンプルなデザインですが、ドーナツ状に切った合板を積層していくのでロスが多いのが今回の反省点です。
胴回り
接着
接着はタイトボンド
と引き寄せビス
を使いました。
・少し高いですが、タイトボンドはホームセンターの木工用ボンドに比べ硬く硬化するので個人的には重宝しています。
・引き寄せビスは先端と頭で違うピッチのネジが切っており、普通のビスよりより強力に接着できます。
ショップボットで切り抜く際、大きなズレを防止するためにダボ穴も開けてプラモデルのように重ねていき、天板の厚みとキャスター分を差し引いて、すべて接着します。
キャスター取り付け
合板を積層していくとれなりの重量になるので、移動させれるように下部にキャスターを取り付けました。
化粧材貼り付け
胴回り化粧材には難燃材料のアーバンラウンダーを使用しました。アーバンランダーも何気に高価な資材ですが、今回はワークショップで黒塗装まで施しました。
天板
ショップボットで切り出したコーリアンを2枚1組・3枚1組と繋ぎ合わせていきます。
さすが機械で切り出した事もあり、Rがピッタリ!!
接着面の下はアルミテープで養生しました。
コーリアンの接着には専用のコーキングガンと専用の接着剤を使用します。
a剤b剤がコーキングガンから出てくる間にノズルの中で混ざり出てきます。
速乾性が高いので十分に下準備してから接着しましょう。
圧着にはKDSのパイプクランプを使用。パイプの長さを変えればいろんな大きさのものを圧着できるので天板作りには重宝します。
反り止めの重しは工具箱で・・・w
コーキングしてから5分くらいするとすぐに表面が乾き始めます。
圧着してから念の為24時間はそっとしておきましょう。
完全に硬化すると鉋で削れるのでざっと鉋がけしてからサンドペーパーをかけて凸凹を鳴らしていきます。
磨き
天板の仕上げは#600の空研ぎ→#600水研ぎ→#600コンパウンドと順番に磨いていきました。
納品の状態だと裏側は製造段階の筋とかが目立ちます。表側は#240くらいでしょうか?割と綺麗です。
組み立て
天板と胴体は取り外し可能にするためボルト留めにしました。ジョイントボルトという家具などで使われている低頭の六角レンチで締めるタイプです。
この上にコーリアンを乗っけます。
コーリアンには鬼目ナットが取り付けできないので、胴体を固定するためにコーリアンの下側に合板を接着しその合板に鬼目ナットを仕込みました。
胴回りに固定した天板下地側からジョイントナットを差し込みコーリアンと固定します。
まとめ
今回、素材そのものが高価なので失敗できないというプレッシャーが半端ない制作となりました。
でも、コーリアン自体はキッチンや洗面台など水回りによく使われる事もあり、いい経験にはなりました。
You Tube
タイムラプスで動画を作ったので参考にしてみてください。
DIY STUDIO
木材や住宅設備などを扱う和以美株式会社運営するシェアスペースDIY STUDIO
今回、材料の仕入れから製作までこちらの設備をお借りしました。ショップボットという加工機械や工房もレンタルできますし、シェアオフィスやシェアキッチンも併設しているのでイベントを開くには便利かもしれません。