0から始めるかまど作り:身近な材料でDIYする作り方を写真付きで解説
かまどを作って、美味しいお米を直火の釜戸で食べたいって思ったことありませんか?
この記事ではホームセンターで手に入る赤レンガを使った作り方を、図面付きで詳しく解説します。
直火で炊いたお米の香りと食感は格別ですので、手作りしたかまどで、おいしいお米を味わってみてください。
材料代4万円。愛農かまどの作り方がわかります
愛農かまどとは
全国的に普及した竃の形で、一つの焚き口で2つのコンロで調理ができます。一つの焚き口なのでより少ない薪で効率よく調理可能で、オーブン機能も備える万能なかまどです。
島根県の石見銀山生活研究所代表の「登美」さんから愛農かまどのことを教えていただき作ることにしました。
材料
・レンガ
今回は格安でどこのホームセンターでも手に入る赤レンガを使います。年間300日くらいの頻度で使いましたが耐久性にはこれと言って不満はありません。
とはいえ耐火・耐久性が心配な方は耐火レンガと耐火モルタルをオススメします。
・モルタル
レンガを積み上げる時や、外装を覆うときに使用。
・粘土質な土
排気熱を逃すための空気の流れを作るのに使います。
今回は裏山の土を使いました。
平綱
ロストル部分に使用します。
工程
運搬
もしかしたらこれが一番きつい作業かもしれません。設置場所が駐車場から10mくらい上になるので、せっせと運びます。
その数180個!!
配置
全てを運び終わったので作り始めていきます。写真と図面を出しながら説明していきますね!
1段
モルタルを早く作りすぎると使う時には硬くなるので配置を決めてから都度作ると良いと思います。
2段
3段
ロストル部分は鉄の平板を使いました。
レンガを切ったり掘ったりするのはディスクサンダーを使います。無段階変速タイプだと扱いやすいです。
それとレンガ用の替え刃(ダイヤモンドカッター)。
めんどくさがって用途が違う刃を使うと後で痛い目を見るかも・・・
4段
5段
オーブン部分にはドラム缶を叩いて緩やかなRにしたものを使用
Rがきついと上の段に干渉してきます。
6段
このR部分は本来型枠に当てながら削っていくのですが、その型枠がないため感で削ります。
7段
粘土で排気するための道を作ります。
上にレンガを乗せるので木枠を作ります。
8段
段ごとにレベルも出して水平に
9段
仕上げ
外装は余ったモルタルで塗っていきます。
墨汁を加え、濃いグレーっぽい仕上がりにすることにしました。
石屋の娘からのプレゼント
オーブンで使う石板を色々と探していましたが、なんとはまぐり堂スッタフの史枝ちゃん(石屋の娘)がジャストサイズの石板(御影石)をプレゼントしてくれましたw
完成式
完成したのでみんなで竈を囲み初めての火入を行いました。
火も消えることなくお米が炊けました。
まとめ
カフェで出すごはんとしてほぼ毎日使いましたが、赤レンガでも耐久性は全く問題なく感じます。耐火レンガで作るとなると資金も何倍もかかりますので、おすすめです。
火の流れ的にはもう少し改善の余地があります。羽釜の型枠がなく、フリーハンドで削ったりして丸みを出していったのでちょっと排気の流れが悪いように感じました。
それでもやはり、直火で炊いた羽釜のご飯はとても美味しいので、ぜひ作ってみてください。