【初心者向け】DIYでかまどを作る方法を、写真付きで分かりやすく解説!必要な材料、費用、手順、注意点まで徹底解説。
憧れの田舎暮らし!
広々とした庭でBBQをしたり、
新米を炊いてほおばったり…
そんな夢を叶えるには、
やっぱりかまどの存在が欠かせませんよね。
「でも、かまどって作るの難しそう…」
実は、
DIY初心者でも
基礎をしっかりとおさえれば、
かまどを作ること夢ではありません。
この記事では、
DIYでかまどを作るための
基礎知識から具体的な手順、費用、
そして安全に作業を進めるための注意点まで、
写真やイラストを交えながら
分かりやすく解説していきます。
材料代4万円。かまどの作り方がわかります
かまどの魅力を再発見
かまどでできること
かまどは、昔の調理器具というイメージが強いかもしれません。
しかし、現代でもその魅力はたくさんあります。
本格的な料理を楽しめる
薪で炊いたご飯は格別!ピザやパンを焼いたりもできます。
災害の備えにもなる
電気やガスが使えなくなた時でも火を起こし、調理や暖を取ることが可能。
かまどの種類
据え置き型
レンガやブロックを積み上げて作る最も一般的なタイプ
移動式
ドラム缶や一斗缶を利用した持ち運べるタイプ。
DIYで作る場合は
据え置き型が一般的です。
DIYでかまどをつくるメリット・デメリット
メリット:低コストで自由な設計
低コスト
業者に依頼するよりも、材料費だけで済むため費用を抑えられます。
自由な設計
サイズや形、デザインなど、自分好みに合わせて自由に設計できます。
達成感
自分で作り上げた達成感はたまらないです。
愛着も人一倍湧きます。
デメリット:設置場所や安全対策は念入りに
設置場所
煙や火の粉が近隣に影響を与えないように設置場所には注意が必要です。
安全対策
火災や火傷のリスクがあるため、十分な安全対策が必要です。
時間と労力
設計から完成まで、ある程度の時間と労力が必要になります。
愛農かまどとは?
今回つくるのは愛農かまどです。
一つの焚き口なのでより少ない薪で効率よく調理可能で、
オーブン機能も備える万能なかまどです。
島根県の石見銀山生活研究所代表の「登美」さんから
愛農かまどのことを教えていただき作ることにしました。
かまどDIYに必要な材料と道具
材料はネットで買うのが “”圧倒的に楽””
赤レンガ
今回は格安でどこのホームセンターでも手に入る
赤レンガを使います。
年間300日くらいの頻度で使いましたが
耐久性にはこれと言って不満はありません。
耐久性が心配な方は耐火レンガを使用すると良いでしょう。
セメント
モルタルをつくる際、基材となります。
モルタルも耐火性が気になる方は耐火モルタルが
おすすめです。
砂
セメントに混ぜて使います。
モルタル
セメントに水と砂を混ぜたものです。
レンガを接着するために使います。
もっと手軽に作りたい時は、インスタントセメントを使っても良いです。
粘土
排気熱を逃すための空気の流れを作るのに使います。
今回は裏山の土を使いました。
煙突
釜戸の排気で使用します。
今回は90°のエルボーと直管2本を使いました。
平鋼
ロストル部分に使用します。
道具
ディスクサンダー
レンガを切る際に使用します。
スコップ
土を掘ったり、モルタルを捏ねる際に使用します。
掘るときは剣先スコップ
混ぜるときは角スコップ
バケツ
モルタルを練る際に使用します。
正直、使い捨てと割り切って
100均のバケツで十分です。
コテ
モルタルを塗ったり、レンガを積み上げる際に使用します。
コテと合わせてトロ船もあると
すごく混ぜやすいです。
水平器
水平を確認するために使用します。
金槌・ゴムハンマー
レンガの位置を調整する際に使用します。
その他
メジャー、水糸、軍手、マスクなど、必要なものを準備します。
工程
運搬
もしかしたらこれが一番きつい作業かもしれません。設置場所が駐車場から10mくらい上になるので、せっせと運びます。
その数180個!!
配置
全てを運び終わったので作り始めていきます。写真と図面を出しながら説明していきますね!
1段
モルタルを早く作りすぎると使う時には硬くなるので配置を決めてから都度作ると良いと思います。
2段
3段
ロストル部分は鉄の平板を使いました。
レンガを切ったり掘ったりするのはディスクサンダーを使います。無段階変速タイプだと扱いやすいです。
それとレンガ用の替え刃(ダイヤモンドカッター)。
めんどくさがって用途が違う刃を使うと後で痛い目を見るかも・・・
4段
5段
オーブン部分にはドラム缶を叩いて緩やかなRにしたものを使用
Rがきついと上の段に干渉してきます。
6段
このR部分は本来型枠に当てながら削っていくのですが、その型枠がないため感で削ります。
7段
粘土で排気するための道を作ります。
上にレンガを乗せるので木枠を作ります。
8段
段ごとにレベルも出して水平に
9段
仕上げ
外装は余ったモルタルで塗っていきます。
墨汁を加え、濃いグレーっぽい仕上がりにすることにしました。
石屋の娘からのプレゼント
オーブンで使う石板を色々と探していましたが、なんとはまぐり堂スッタフの史枝ちゃん(石屋の娘)がジャストサイズの石板(御影石)をプレゼントしてくれましたw
完成式
完成したのでみんなで竈を囲み初めての火入を行いました。
火も消えることなくお米が炊けました。
釜戸DIYにかかる費用は?
材料費:ピンキリだけど、工夫次第で節約も可能!
赤レンガ:1個あたり200円〜500円程度
モルタル:20kgで500円〜1,000円程度
その他材料:5,000円〜10,000円程度
プロに頼むといくら?
業者に依頼する場合:20万円〜50万円程度かかると思います。
知っておきたい注意点
安全第一!火を使うからこその配慮を
- 火災予防:周囲に燃えやすいものを置かない、消火器を準備する。
- 火傷対策:軍手や長袖を着用する、子供だけで近づかせない。
- 換気:一酸化炭素中毒を防ぐため、十分に換気をする。
法律・条例:近隣トラブルを防ぐために
- 設置場所:住宅密集地では、煙や臭いに関する規制がある場合があるので、事前に確認が必要です。
- 火災保険:万が一に備え、火災保険の内容を確認しておきましょう。
よくある質問
Q1: 釜戸の設置場所はどこが良いですか?
A1: 風向きや煙の流れを考慮し、近隣に迷惑がかからない場所を選びましょう。
また、地面が平らだと作業がしやすいです。
Q2: 釜戸のメンテナンスは必要ですか?
A2: 定期的に灰を取り除いたり、
レンガの劣化がないか点検するなど、
メンテナンスは必要です。
まとめ
カフェで出すごはんとしてほぼ毎日使いましたが、
赤レンガでも耐久性は全く問題なく感じます。
耐火レンガで作るとなると
資金も何倍もかかりますので、おすすめです。
火の流れ的にはもう少し改善の余地があります。
羽釜の型枠がなく、
フリーハンドで削ったりして丸みを出していったので
ちょっと排気の流れが悪いように感じました。
それでもやはり、直火で炊いた羽釜のご飯はとても美味しいので、
興味持った方はぜひ作ってみてください。