【タイニーハウスDIY①】基礎工事|週末DIY・250万円の家づくり
「自分だけの秘密基地があったら」
そう思ったことはありませんか。
でも実際に家を建てるとなると、数千万円。
僕は宮城県・蛤浜(はまぐりはま)の海辺に、
DIYで約250万円のタイニーハウスを建てました。
週末だけの作業で換算すると、完成まで約2年半。
「自分たちの手で作りたい」そんな気持ちで始めた
タイニーハウス作りです。
この連載(全5回)では、
- 実際に掛かった費用
- 作業日数
- DIYの失敗談
- 建築確認の話
まで、できるだけ細かく公開していきます。
vol.1のテーマは、建てる場所の話と、
一番地味だけど一番重要な「基礎工事」。
この記事を読み終わるころには、「これなら自分にもできるかもしれない」そう思ってもらえたら嬉しいです。
タイニーハウスを建てた場所|震災で無くなった漁具倉庫の跡地
家を建てたのは、蛤浜の海の目の前です。
ここには震災前、はまぐり堂オーナーのおじいさんが持つ漁具倉庫が建っていました。
でも津波で建屋は流され、残ったのは基礎だけ。

漁港の復興工事の間は、
バンク・オブ・アメリカ メリルリンチのCSR事業として、社員のみなさんと単管で艇庫を組んだこともありました。
それも本格的な復興工事が始まると、解体。
何もなくなった海辺の一角に、マリンアクティビティの拠点を作りたい。
そう動き始めたのが、このタイニーハウス計画の出発点です。


海上コンテナか平屋か|安く建てる方法
最初に考えたのは、海上コンテナを使った家でした。
海上コンテナを土台にし、その上に建物を建てる。
見た目もかっこいいし、秘密基地っぽい。
でも設計の段階で、いくつも難題が出てきます。
考えるうちに、結果的には
「平屋のほうが安く済む」
とわかりました。
タイニーハウスを安く建てたいなら、構造はシンプルなほどいい。
これが最初の大きな学びです。
とりあえず家を建てるにあたって、知識がないのはまずいので
まずアマゾンで一冊の本を買いました。
『350万円で自分の家をつくる』という本です。
10㎡を超えたら建築確認が必要|DIYでも必要な手続き
意外と知られていませんが、田舎の限界集落でも都市計画区域に入っている場合があります。
蛤浜も例外ではありませんでした。
10㎡を超える建物には、建築確認の申請が必要になります。
DIYだからといって、ここは省くことができません。
申請関係は、建築士の犬塚くんにお願いしました。(一般社団法人おしかリンク代表)

蛤浜のものづくりは、いつも進化系デザイン。
かっちり決めず、余白を大きく取ります。
それはなぜか。
いろんな出会いで、形が変わるからですw
おかげで犬塚くんには、何度も設計図を書き直してもらいました。
たくさん手間をかけたけれど、全ては最高の秘密基地を作るため。
「自分で建てたいけど、申請まわりが不安」という方は、まずは専門家に相談するのが一番の近道です。
基礎工事の前に|寸尺法とメートル法
最初の大きな失敗は、既存の基礎を覆うように新しい基礎を打つことにしたこと。
もともと建っていた漁具倉庫の基礎は、寸尺法でした。
基礎は壊す方がお金がかかります。
だから今回は壊さず、上から埋めて活かすことに。
既存の基礎をかわすために設計はメートル法で進めました。

きれいに覆えたのですが……これがまずかった。
そもそも日本で売っている材料の規格は、寸尺法が基本です。
メートル法で躯体の設計を進めたせいで、材料費が余計にかかる事態に。
設計の段階では、まったく気づかず(汗)
まあ全部はじめてのことなので、これも勉強代ですね。
既存の基礎を砂利で埋め、いよいよ基礎工事に取りかかります。





基礎づくり①|鉄筋曲げ・配筋



まず鉄筋です。
ホームセンターで鉄筋を買い、ベンダーという曲げ機で一本一本、手で加工していきます。

申請用の工事写真も、このタイミングで逐次撮影。




そして配筋。
最終的には見えなくなる、とーーーっても地味な作業です。
でも、家の強度を足元から支える一番大事なところ。
焦らず、根気強くいきましょう。



基礎づくり②|基礎を打設
配筋が終わり、いよいよ1度目の生コン打設です。



ちょうど石巻でap bank fesが開かれていたので
せっかくなので「生コンフェス」と銘打って、仲間とワイワイ作業しました。
とはいえ中身は、炎天下でひたすら生コンを運んで均す、ドMなフェス。
海辺の会場で流れる曲は生コン車のエンジン音ですw




しかもここで、トラブル発生。
生コンの重みで、蓄積した金属疲労が限界に達し
一輪車のタイヤの軸が崩壊(汗)
生コンは水と比べて、約2.3倍の比重があります。
DIYで生コンを打設するときは、気をつけてください。
時間との戦いで、生コン打設中の写真はほとんど残っていません。






基礎づくり③|立ち上がりの型枠と2回目の生コン打設





中間に支え等がないと崩壊してしまうので、気をつけてください。

まとめ|vol.1で見えた、家づくりのリアル
vol.1では、
- 建てる場所の背景
- 建築確認の手続き
- 寸尺法の失敗
- 基礎工事
までをまとめました。
一つひとつの工程は、素人でも手を動かせばなんとかなるものです。
地味な配筋も、ドMな生コンフェスも、振り返れば全部いい思い出。
次回 vol.2 は、躯体の立ち上げです。「プレカット」された木材を組み立て。
大人のプラモデルのような工程に入ります。
