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限界集落が育んだ百姓スキルの始まり

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限界集落の再生に必要なもの

自分のためにやる精神

これ意外と大事なんです。むしろこれでしかない。ボランティアとか地方創生とか、社会的な大義名分があると自分を削ってやってしまいがち。これだと持続可能ではありません。短期的な取り組みであればいいんですが、長期的にやるとなると必須です。斯く言う僕も前者でしたが、2011年11月に石巻へ移住した時くらいから考え方が変わっていきました。

体力

メンタルの次に必要なのは体力。ハードな仕事が多いため、体は正直に答えてきます。余白の大きな限界集落には無限の体力が欲しくなります。

無いものは無い

限界集落あるあるですが、人もいない、金もない。あるのは目の前に広がる自然とやりたいことができる余白。

上手な引き算

足し算ばかりで考えると小さな限界集落の余白はすぐキャパオーバー。その分費用も人手もかかります。大事なのはそこを引きたてるための上手な引き算。

効率化の為の非効率化

こちらの言葉は郡言堂さんからいただいた言葉です。全てを効率化してしまうと失うものもたくさんあります。自分たちの大切なものを大事にしながら地に足ついて創り上げていくことが大切です。

蛤浜再生プロジェクト当初のスキル

クレーンオペレーター

石巻に来たのは2011年5月末。

当時の能力と言えば、10年近く働いたクレーンオペレーターとしての技術と大型車の運転。車両整備技術と安全管理意識が高いくらいだろうか。

趣味でなんちゃって大工的な事もしていたが、電動工具なんて立派なものは持ってませんでした。

ボランティアコーディネート

被災地支援で約10ヶ月で身につけたのは、バックホーの免許と、店舗掃除や修繕技術。1チーム15人程のボランティアをまとめたり、100人単位の作業段取りやコミュニケーション能力など。

人生を変えた経験といえば2万人近い人と同じ釜の飯を食った事出すね。日々100人くらい入れ替わり、毎日が初めましてとさようなら。

さくらの湯ベースキャンプ

さくらの湯ベースキャンプ

 

正直、今までの人生で出会った人の数をたった10ヶ月で5・6週するくらい出会い、その中で、色んな知識や技術・文化・風習などを教えてもらいました。旅人も多く、旅先の話を聞くと自分が旅しているような錯覚にも陥りました。

スキルアップの為に

仕事は盗め

古いかもしれないですが「仕事は盗む」というのが職人の世界。見て覚えろというのがクレーン技術を鍛えてくれた師匠達の教えです。まぁ、効率は悪いですが考える力はつきます。

クレーン

総作業長を見守る社長

盗むってことは失敗ありきなんですよね。失敗して失敗して失敗して徐々に成功確率を上げていくみたいな。

今の教育ってそこの余白見たいなのが無くて少し窮屈だし勿体無いって思うんです。教科書通りやったらそりゃ正解だし、近道。でも、失敗した経験が無いといざって時にどんな事態が起こりうるのか予想がつきません。

なので基本、大まかな流れだけ掴んで、流れで進めていくスタイルです。

そういう失敗ありきがベースにあり、

金なし、人なし、実績なし蛤浜再生プロジェクトがスタートしました。

まともな店舗のリノベーションをやったことがない見習いがですよw

蛤浜

将来イメージ

震災

当時の海辺には瓦礫ばかり

高潮

高潮で時化るとこのような有様

瓦礫

瓦礫はずっと残ったまま

 

ちなみに床と窓は地震により斜めになっていたので、知り合いの大工さんにお願いしました。その後の内装外装は左官見習いのボランティア仲間「マーシー」と2人で仕上げて行きました。

とりあえずやってみる

まだ見習いの素人ですからトライアンドエラーの繰り返し。愚直に積み上げていくだけです。

運搬

高台まで資材を手運び

左官

左官作業

左官

連日深夜まで作業

左官

外壁の仕上げは漆喰で

 

ABOUT ME
猟師作家だる
猟師作家だる
複業家
離島産まれ高卒。名古屋で職人として10年勤め離職。Uターンで田舎に帰って来た直後に東日本大震災が起こり、震災ボランティアとして東北へ。石巻の限界集落【蛤浜】の再生活動をしながら複業家として独立。面白い起業家と出会える頻度が高い石巻で猟師作家としても活動中。
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